DVD 究極の短期トレーディング
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▼ 考察「ニューテクニカル投資手法」
インターネットの普及・手数料の自由化によって、短期売買投資家が急拡大している。これまで一般的に負け組とされてきた一般投資家がプロ化してきたことによって、これまでの儲かる投資パターンが書き換えられようとしている。移動平均、RSI、一目均衡表、三角保合い、ヘッド・アンド・ショルダー、酒田五法など、誰もが知り尽くした伝統的投資手法によって、投資家が同じ方向に動くことが多くなり、新規で逆のポジションを建てる投資家の比率も少なくなった。
その結果、伝統的手法によって利益を上げようと待ち構えるポジションに対し、損失を被るはずのポジション(伝統的投資手法に逆らったポジション)の比率がアンバランスとなり、相場が伝統的パターンとは逆の方向に動くことが多くなっている。そして、ある程度振り落とされた後に本来のトレンドが発生したりする。伝統的投資手法は、投資の精鋭集団(プロの中のプロ)にしかけられた罠として利用されようとしている。オールドエコノミーからニューエコノミーへと産業構造が転換している今、相場の世界でも「ニューテクニカル投資手法」が必要不可欠になってきた。
ニューテクニカル投資手法では、まずファンダメンタルズと伝統的投資手法を熟知することから始まる。どのタイミングで大量の投機玉が誘発されるか、どの水準でロスカットされるか、を知ることで先回りしたポジションを建てることができる。プロが存在する市場では歴史的に繰り返されてきたことであるが、商品・株式・債券・為替を実践投資家の立場から簡潔にその手法をマニュアル化したものはない。
マックスバリューでは、中原 駿氏が実践で習得した売買手法を項目別に分類し、究極シリーズとして一般投資家にもわかりやすく解説している。現役ディーラーとして高パフォーマンスを誇る中原氏の投資マニュアルは、一般投資家が中原氏の水準に達するまでの「膨大なコストと時間」を削減することだろう。ファンダメンタルズ・テクニカルを熟知した上での「中原流ニューテクニカル投資手法」は、情報が氾濫し、ボラティリティーが高まっている現在の相場には最適な投資手法と言える。
現在までマニュアル化されている戦略は次の5つ。
① トレンドの判定
②ブレイクアウト戦略
③アンチトレンド戦略
④トレンド戦略
⑤中期反転パターン
<ニューテクニカルの哲学>
「伝統的チャートパターンを忘れよ」
1960~1970年代の代表的なチャートパターンは意味を成さない。中勢のパターンで小勢のポジションをとることになり、時間がずれてしまうためである。長いタイムフレームの中で短い期間をやっても短期トレーダーは勝てない。
「予測をなすべからず」
精度の高い予測でもプラスマイナス3営業日は誤差が生じるため、反転ポイントであっても、行くところまで行くから短期トレーダーは負けてしまう。短期トレーダーは、相場反転前の極端なプライスの上下にはついてゆけないし、ついてゆく必要性もない。
第1巻 トレンド判定法とブレイクアウト
短期トレーディングの技法から「トレンド判定」と「ブレイクアウト戦略」を解説
講師 | 収録時間 | 価格(税込) |
---|---|---|
中原 駿 | 90分 | 11,000円 |
▼ 短期トレーディングの目的と特色
負けないために、目的と特色を明らかにする。
1. 1日から7営業日のポジション保有期間で、トレンドフォロワー以上の収益を上げることを目的とする。
•ディ・トレード(日計り)は考えない。
•(日本はディ・トレーダーに対して、手数料など、インフラが未整備)
•短期トレーディングは、欧米ではスウィングトレードと呼ばれる。
•トータルでトレンドフォロワーに勝つことを目標とする。
•なお、1営業日というのは、ポジションを持ったその日に間違ったポジションだった場合、1日で閉めるということで1日でしめること自体が目的のディ・トレードとは、概念も目的も手法も異なる。
2. マーケットの絞り込みと集中が必要となる。
•短期トレーディングにおいては、マーケットを絞り込まないとついてゆけない。
•相当の集中力があっても5つのマーケットが限界である。
•普通は1つ、ゆとりが出てきたら1~2(最大でも3)つ、相当慣れてきても3~5つ。
•トレンドフォロワーと違って、ストップのポイントやプロフィットテイク(利食い)のタイミングが早く来るので、かなり集中しないと利益を失うリスクがある。
•ディトレーダーよりも時間をもっているのは有利。トレンドフォロワーや機関投資家より時間をもっていないのは不利。なぜなら、一般に収益は時間と共に増えるから。
•機関投資家やプロは多くの資金を運用するために、相関性の低いマーケットにdiversification(投資分散・多角化)を行っている。
•短期トレーダーはマーケットの状況によって多くの利益を獲得したり、損失を被る。
⇒リスク回避の方法
•相関性の低いマーケットを2つやる。
•<例>ドル・円相場と日経平均、ドル・円相場と日経先物、パラジウムと農産系、225と米国産大豆など。※ただし、相関性のあるマーケットの方がやりやすいのも事実である。
•分散によるリスク低減をとるか、同時に利益をあげたり損失を被る方をとるかは、各トレーダーが選ぶことである。
4.リスクは相対的に小さく出来るが、1回あたりの収益もまた小さい。勝率を上げて、繊細な玉操作が出来ないのであればすべきではない。
•機関投資家やトレンドフォロワーは、勝率30%でもトータルで勝つことができる。それに対し、手数料、マーケットのオファービット間のコスト(slippage すべり)も払いながら、やっていく短期トレーダーは1回あたりの勝率が、かなり高くなければ厳しい。
•毎回のポジションの取り方、分割売買をやったり、局面によってamount(ポジションの金額)を増減させるなど、ある意味で繊細なポジション操作ができなければ、参加しない方がよい。⇒短期トレーダーは、ある種プロフェッショナルな存在である。
技法の基本
1.短期トレーダーにとってのトレンド判定とは何か
「使える」トレンド判定術
―建玉が出来なければ無意味であるー
トレンド判定に使うべきタイムフレーム
マーケット・ストラクチャー・トレンドリバーサル
TD ポイント
トレンドラインインディケーター
2.ブレイクアウト戦略
短期トレーダーの着目すべき値幅収縮とは何か
値幅収縮のパターン
ブレイクアウトの値幅
―何をもってブレイクアウトとするか-
ブレイクアウト戦略のまとめ
第2巻 儲かるパターン
短期トレードを熟知した中原氏が有効と判断する短期トレードパターン
講師 | 収録時間 | 価格(税込) |
---|---|---|
中原 駿 | 110分 | 11,000円 |
1.短期トレーダーの値幅観測
2.三大要素の注目点
3.始値の重要性
4.始値のパターン①逆バリ
「ウップス(OOPS)/TD OPEN」
「TD OPEN2」

5.始値のパターン②順バリ
「TD TRAP」

6.終値のパターン①逆バリ
「スマッシュ・ディ・リバーサル(・パターン)」
7.終値のパターン②順バリ
「隠れたスマッシュ・ディ」
「フップス(WHOOPS)」
8.値幅のパターンに入る前に
9.値幅のパターン①逆バリ
「80-20s …エイティ-トウェンティーズ(eighty-twenties)」
「180…ワン ハンドレッド エイティ(one hundred eighty)」
10.値幅のパターン②順バリ
「値幅拡大ブレイクアウト」
11.その他短期トレーダーが注意しておくべきこと
「儲かるパターン」=具体的なパターン
・実際の建玉をどう作っていくか、そのパターンが失敗した時にどう損切りをするか。
・アンチトレンド戦略(逆バリ)とトレンド戦略(順バリ)について具体例をあげながら解説していく。
■技法の基本(1と2については、第1巻で詳しく解説)
1.トレンドの判定
2.ブレイクアウト戦略(放れにつく)
3.アンチトレンド戦略(逆バリ)
4.トレンド戦略(順バリ)
【相場参加者と短期トレーダー】
・ 相場参加者には、機関投資家、実需筋があげられるが、彼らは短いターム(期間)の価格の上げ下げは気にしない。最終的にどこで売買できたかを重視する。
・ それに対して、短期トレーダーは基本的に日中の値動きの中でもうまいところを捉えておく必要があり、ポジションを持っている期間も1週間~10日なので日中の値動きが非常に重要な要素である。
・ テクニカル手法として中期パターンよりは、1日1日の足踏みがどうであるか、注意を払うことが大切である。
▼ 始値のパターン①逆バリ
「ウップス(OOPS)/TD OPEN」(byトム・デ・マーク)
・基本的にギャップアップして寄り付く。
・ 前日の値幅を超えて寄り付いた後、その価格が前日の値幅に入っていってしまうフォーメーションのこと。
<建玉>
前日の値幅に入ったところで、売り(ギャップ・ダウンの場合は逆)。
ブレイクアウトの手仕舞いにも利用できる。
<利食い・損切り>
・ 大引が有利(値幅の中で80%以上のところで引けてきたら有利と考える)であれば、翌日の寄付まで保持して一旦、手仕舞う。
・ 逆に不利であれば、大引けで手仕舞う。
・ウップス(OOPS)は、日経の先物でも頻発している。
・株式市場では比較的起こりやすいパターンである。
〔注〕
・常に大きく儲かる訳ではない。
・ パターンとしては、基本的に儲かるパターンであるが、仕掛け続けなければ儲からない。
・ 日を経たずに1回目はダメでも2回目は非常にうまくいくことがあるので、諦めずに仕掛けてみることが大切である。
※ちゃんと建玉をして、損切りについては、自分のルールで、金額、終値の位置でしめるなりしなければ、肝心のパターンができた時にポジションが取れないので、マネーマネジメントはしっかり行うこと。
「TD OPEN2」
・ 前日の値幅に対してはギャップアップオープンしていないが、前々日の値幅に対してはギャップアップオープンしているフォーメーションのことで、いわば"ウップス(OOPS)の1日飛ばし版"。
・ 建玉・手仕舞いは、TD OPEN/ウップス(OOPS)と同じ。
▼ 始値のパターン②順バリ
「TD TRAP」
・前日の値幅の中に寄付があるプライスのこと。
・効率性のあるマーケット(ドル・円、日経先物、TOPIXなど)に向いている。
・値幅収縮の起こった後のトラップアップ、ブレイクアップが収益につながりやすい。
・ 基本的にトレンドにのっていく手法であり、トレンドが続いているケースで見ていく方が良い。
《基本戦略》
・前日の高値、安値を「仮想ストップ」とする。
「仮想ストップ」を抜けたところで、建玉をする。
<建玉>
前日の値幅を抜けたところで売買する。
TD OPEN/ウップス(OOPS)同様、手仕舞いにも利用できる。
<利食い・損切り>
大引が有利であれば、翌日の寄付まで保持する。
不利であれば大引けで手仕舞う。孕み足では一旦、撤退したほうが良い。
※"トレンドの頂点をつかむ"ことはしない。
ウップス(OOPS)/TD OPENをやりながら、短期トレーダーは入っていく(トレンドの頂点となるケースもあり得るが)。トレンドが続いていく相場への入り方としては、TDTRAPのような形で順バリをかけていき、最後は利食いする。
第3巻 中期反転パターンの極意
実践で使えるパターン
講師 | 収録時間 | 価格(税込) |
---|---|---|
中原 駿 | 120分 | 11,000円 |
トレンド反転パターンは、ブレイクアウト失敗に留まらない中期反転の可能性がある強力なパターン。利益が大きくなる一方、建玉期間が長くなり、リスクも大きくなる。また、感覚的部分が必要であるため、長年の実践トレード経験が必要となる。「実践で使えるパターン」を選定し、直近の具体例を挙げてわかりやすく解説している。
▼ ブレイクアウト失敗パターン
ブレイクアウト失敗パターン①
「タートルスープ」
リチャードデニス率いる「タートルズ」戦略(20/40日ブレイクアウト)の逆手をとったもの。ローレンス・コナーズが開発。いくつかのバージョンがある。
a. オリジナル・タートル・スープ
b. タートル・スープ・プラス1
ブレイクアウト失敗パターン②
「スペシャリストの罠」
リチャード・ウィッコフが作った古典的な反転パターン。タートルスープの先駆をなすもの。やや感覚的部分が残るが、実践家にはよりフィットする部分もあり、捨てがたい戦略。
▼ トレンド反転パターン
① ブレイクアウト失敗に留まらない中期反転の可能性がある強力なパターン。
② 利益が大きくなる一方、建玉期間が長くなり、リスクも大きくなる。
③ 感覚的部分が残り、経験が必要。
トレンド反転パターン①
「ウォルフ波動」
ウォルフ波動とは中期的な2連続新値更新パターンの逆バリというのが本質。リスクは大きい。
トレンド反転パターン②
「ロルッソーの5ポイントリバーサル」
「ブロードニングフォーメーション」をある程度厳格にしたものと考えればよい。ポイント5がいずれも拡大していく必要がある。
▼ オリジナル・タートル・スープ
売りの場合(買いはこの逆)
<建玉の条件①>
過去20日間の最高値が最低でも4営業日以前に発生していること-重要-。
<建玉の条件②>
マーケットが最高値を更新した後、前回の最高値の5-10ティック上に逆指値で売り注文をおく。注文は当日限り。
*いったん5-10ティック以上抜けた後、下がってくるところを売る。
<損切り>
当日の高値の1ティック上。
<利食い>
利益が乗ったら、直ちにストップを引き上げていく。したがって、ある程度リアルタイムにマーケットに参加できているのが条件。
<再建玉のルール>
トレードの初日と翌日に限り、ロスカットレベルで、再建玉を行なう。利益の可能性を高める。
<トレード上の留意点>
① 前回の最高値をつけた日と価格をマークしてラインを引いておく。
② ロスカットポイントである当日高値もマークしておくと良い。
③ ある程度マーケットに精通しリアルタイムに参加できることが要件。更に反転パターンの確認も取れないので、プロのテクニックといえる。
④ 建玉の平均持続期間は(当日を含めて)3日程度。
具体例①―日経平均―
1. 過去20日間の最高値は10日前に発生(a)。
2. 最高値を更新(b)。
3. ウップスも同時成立した点に注意。
4. 翌々日には利食いを入れる。

解説者
中原 駿(なかはら・しゅん)
ギャン・短期トレードの実践理論において、幅広い投資家から圧倒的な人気を集めている。