成功への鍵を授ける短期売買養成講座
1年で1万ドルを110万ドルにした天才トレーダーの奥義公開。投資のプロが、哲学・理論・実践を明確に講義します。
ラリー・ウィリアムズ(Wikipedia)
「哲学編」 風林火山 鏑木 繁の相場哲学
「基礎編」 ラリーウィリアムズ 基本的な発想・相場技法
「実践編」ラリーウィリアムズ 究極の短期トレーディング
|
|
講師 | 収録時間 | 価格(税込) |
---|---|---|
鏑木 繁 | 90分 | 12,000円 |
先物相場は〔物〕の売買ではない。敢えていえば人間の〔心理〕の売買である。心理とは〔気〕である。そして〔心〕であり〔感情〕である。相場を判らなくさせるのは、ある時点ではモノの需要供給が相場の高下の重要な要因であるかと思うと、いつの間にかモノから離れて売り方・買い方の心の戦争になる。
〔物〕の売買と〔心理〕の売買が、その時、その場で、証拠金取引という網の目の中にミックスされて七色の虹のようなものになる。虹は遠くから見ていると実に綺麗であるが、近くに行っても掴めるものでない。相場が判らなくなったりするのは物の売買、即ち材料などにこだわっている間に、心理の売買に変化していくからである。さりとて、心理のほうの売買と思っているうちに、するりと抜けていつの間にか、物のほうに重点が移ったりする。
古人はこのすりかわりを、日柄という物差しと人気でひとまず掴もうとした。これは物の流れ、物流経済の面からも、需要供給の調節=増産・減産の面からも、確かに日柄というものは大切な役割を果たしている。その日柄で短いものなら三月またがり60日。あるいは人の噂も75日。これなどは短い日柄である。国際商品の砂糖などは6年がいわれる。貴金属なども5年単位から10年単位。これはインフレとデフレの周期である。
コンドラチェフのサイクルも、いわば相場の日柄である。日本には、お伊勢さんの20年、30年の周期がある。東から西に移ると景気が悪くなる。西から東に移ると国運は上昇する。(式年遷官は平成五年秋に西から東に行なわれる)。このようなことは人間心理面で影響するが、相場波動の日柄=周期というものは、万人がそのことばかりを気にすると、はぐらかされてしまうものである。
もうひとつ重要なことは、先物相場は、場勘戦争である。証拠金取引だからこれは宿命的なものである。そしてこの証拠金取引が、心理戦争である。追証入れよか、玉切りましょか。利食いしましょか、乗せましょか。場面、場面で迷わす。
要はモノの取引が相場の表面に色濃く出ている時なのか。心理の取引が、たけなわなのか、絶えずそのことを考えるのが先物売買である。
相場に曲がった時に読む本というものがあれぼ教えてほしいー。そのようなものはない。曲がった時は休むべしと書いてあるが、逆境から離脱できないから日夜岬吟している。夜も眠れず胃の鈍痛が続くほど打たれる。曲がる前までは、当たっていたはずなのに。それがなぜ曲がったのか。いや、もう曲がりだしたら、やることなすこと、まったく医者の車引きである。
陰陽の循環というものがある。富足る→驕慢→奢侈→淫暴→禍変→困窮→悔悟→艱苦→節倹→貯蓄というふうに一巡するそうだ。猛虎軒八木豹之巻(昔の相場秘伝)によると、「大功を得て富めるは、みなよく艱難して勤行をせし人なり。小富は勤にあり。大富は天にありといえり。しかし天をあてにすべからず」と。いま失神しそうなほど曲がっている相場は、考えてみると「踏み出し(仕掛け)大切なり。踏み出し悪しきときは決して手違いになるなり」の本間宗久伝教えるその通りでなかったか。本間様は「相場見きわめつかざるとき、うっかり商い仕掛ることあり、甚だよろしからず」とも言う。
「相場に曲がった時に読む本」がほしいと思っている人なら、しまったは仕舞えの金言も承知している。踏み出し大切なりも知っている。当たっている時はそれができた。煎れ投げの切れ味もよかった。それが、いまはなぜ見切り千両ができないのか。至誠にもとるなかりしか/言行に恥ずるなかりしか/気力に欠くるなかりしか/努力に憾みなかりしか/不精に亘るなかりしか。と大書して壁に貼ってあるのだが。毎朝見ていて、見ていない。
体重が減り、顔の色が黒くなるほど相場に曲がっている時は、オリンピックも高校野球も大相撲も観ていて見ていない。心が違うところにある。花の咲いたも散ったも知らない。運だろうか? 要するにツキ・ツカ又のツカない周期に入っているわけで静かに待つしかない。大曲がりは衰運である。衰運は衰運でも悲観絶望しなければ循環の法則で盛運期がくるーとされている。せめてもの救いだ。
人間、ゆきつくところは神仏信心。困った時の神だのみ。「利はいらぬ、せめてモト金だけでも…」と、すがるわけだが、なかなか神は容赦しない。結局あとからふり返ると困窮→悔悟→艱苦の末に建玉は最悪場面で切られて節倹→貯蓄(反省期・勉強時期)という場面にきているわけだ。早く気がつけばよいのに。
講師 | 収録時間 | 価格(税込) |
---|---|---|
林 康史 | 90分 | 11,000円 |
価格とは当てにならないものである。相場での取引経験が1週間しかなかろうと、20年あろうと、確信できることがただ1つある。現在の価格の値動きが、未来を予測するものとして必ずしも当てになるものではないということだ。間違いなく上昇すると思われた相場でも、たちまち下がってしまうことがある。アナリストは、移動平均、指数関数、チャート・パターンなど、数々のテクニックを用いて価格を平準化することにより、日々の価格変動から受けるインパクトを排除しようと試みてきた。価格変動から生じる不正確さや誤解から逃れるため、できる限りの手を尽くしてきたのである。
1967年以来、私は株式相場がアキュミュレーションなのかディストリビューションなのかを判断する方法を模索し続けてきた。時にはわずかな変更を加えながらも自分なりのテクニックを相場に当てはめてきた結果、相場が上昇に向けてアキュミュレーションとなっているのか、あるいは下降に向けてディストリビューションとなっているのかを判断することが可能だという感触を掴んだのである。
<出来高分析は有効か>
株式や先物取引のための手法として出来高についてはいろいろなことが言われてきたが、私は、ほとんどの場合、出来高はあまり信頼できる指標とはなり得ないのではないかと考えている。論理的にはさまざまな問題が生じるからだ。株式市場には、値動きは小さいが、出来高が途方もなく大きい銘柄もある。出来高が大きくとも、単にミューチュアル・ファンドから別のミューチュアル・ファンドへの株の移籍を示しているにすぎない場合もあり、必ずしも真の意味での買いや売りを示しているわけではない。
商品市場においても、出来高には問題がある。まず第1に、出来高の正確な数字は、市場が引けて翌日にならないと私たちの手許には届かない。第2に、私の考えでは、相場の出来高は多くの場合、真の買いや売りの力ではなく、ヘッジ、アービトラージ、あるいは税金逃れのための取引を含んでいる。
最後に、出来高を測ること自体に大きな問題がある。相場にはしばしば大きな窓を開けたり、1日中ある1つの価格でしか取引が行われないストップ高、ストップ安の状態になることも多い。ストップ高/安の場合、価格変動の値としては最大のものとなるが、出来高としては、ほとんど、あるいは全く数字が残らない。ストップ高の時には、ショート・ポジションの引かれ玉を手仕舞うことはできないのだ。
価格は大きく動いているのに出来高にはそれが現れない、という大きな矛盾が存在するのである。伝統的な出来高からのアプローチでは弱気の立場を取れという場合でも、実際にはストップ高の上昇が強気であるのは言うまでもないことだ。また、ストップ安の下降は当然ながら弱気である。
出来高の代わりに使えるものがないか、何かの数値を組み合わせて使える可能性がないか、私は相当の作業を繰り返して答えを見出そうとして試みてきた。何かあるはずだと確信していた。
単純に1日の真の変動幅を出来高に置き換えてみたことがある。ここで私が言っている真の変動幅とは、ブローカーやウォールストリート・ジャーナルから得られる高値と安値を単に用いたものではない。
窓開けを考慮に入れる必要があるのだ。例えば、前日の終値が60セントだったのに、ブローカーやウォールストリート・ジャーナルから入手した本日の安値は61セントだったとすると、真の安値は60セントということになる。価格は60セントから61セントへと窓を開け、さらに上昇をつづけたということだ。
同様に、下落の窓があるとして、前日の終値が58セント、ブローカーやウォールストリート・ジャーナルから入手した本日の高値が53セントだったとすると、58セントからの窓がそこにあったはずだ。したがって、53セントは本当の高値ではなく、58セントこそ真の高値となる。
まず最初に、窓を考慮しながら、毎日の価格の真の変動幅を確定する必要がある。ルールは簡単だ。前日の終値か本日のざら場の高値か、高い方を常に真の高値とする。また、前日の終値か本日のざら場の安値か、どちらか安い方を常に真の安値とする。
このような簡単な方法で得た真の変動幅がその日の買い方と売り方の取組を示しており、すなわち、市場参加者の総意を意味すると見なされるのである。
次に判断しなければならないのが、相場がアキュミュレーションまたはディストリビューションを起こしているかということだ。市場で買い圧力が強いか売り圧力が強いかを判断するために、さまざまな方法を用いて研究を重ねてきた。その結果言えることは、例えば、本日の相場が前日より下げて終値をつけたとしても、寄付より高い値で引けているのなら、その日は買いだったと考えることもできる。
同様に、前日より上げて終値をつけたとしても、その日の寄付から大きく下がって引けたとする。その場合、その日1日としては買い相場ではなく売り相場だったと言えるかもしれない。実際に、相場がアキュミュレーションかディストリビューションかを判断する最良の方法は、単純に、前日の終値より高い値で引けたか、前日の終値より安い値で引けたかによって判断することだという見解に達した。簡単に言ってしまえば、昨日の終値から上がって引けた日はアキュミュレーション相場で、下がって引けた日はディストリビューション相場だということである。
その他題目
<アキュミュレーションかディストリビューションかの判断>
<データの使い方>
<買いシグナルか売りシグナルかの見極め>
講師 | 収録時間 | 価格(税込) |
---|---|---|
中原 駿 | 90分 | 11,000円 |
ラリー・ウィリアムズの技法はざっと以下に分類する事が出来るのではないかと思われる。
① 相場観測法
② 確率とシステム
③ 短期チャート・パターンとシグナル
(OOPS、週間シグナル、スマッシュディ等)
④ オシレーター
(%R、アキュムレーション、ディストリビューション等)
⑤ バイアス
(タイムサイクル、バイアス、1.28,1.618タイムターゲット)
⑥ アノマリー(相関)
⑦ 建玉法
⑧ 相場におけるティップス
とにかく、確率―勝率を上げるためには何でもした、というのがラリー・ウィリアムズの探求スタイル。確率とシステムというのが強くそのベースにあるようだ。チャートパターンもバイアスも勝率を引き上げるための工夫に他ならない。相場に絶対がないという以上、参加者は勝率をひたすら引き上げ、建玉法で自己ポジションを守り、サバイバルして行かなくてはならない。「トレーダーにとってもっとも大切なルールは生き延びることである。第二のルールはそのためにはすべてのルールを破っていい、ということである」。
中長期的に形成されるチャートパターンの多くは、ランダムウォーク的にー言い換えれば全く偶発的に作られることが実証されている。ラリーウィリアムズもその点には同意していて、気温のグラフやさいころの目などをチャートパターン化して、警鐘を促している。当然、ウィリアムズのチャートパターンはきわめて短期的な足が多い。厳密にはチャートパターンというより足組、といってしまった方がいいかもしれない。その意味ではローソク足の観察法に近似しているともいえよう。たとえば、ウィリアムズの考えである「安値圏で発生する『安く引けるアウトサイドディ』を強気シグナルとみる」は紛れもなく、「最後の包み(足)」である。これはむろん反対側ー高値圏での高く引ける高値引きーすなわち、「最後の包み」でも有効である。ただ、これはあまりにも出現回数が少なく、さほど使うケースが多いとはいえない。
ラリー・ウィリアムズが検証したパターンのいくつかを私自身が検証したものを述べよう。
① 株式相場
日経平均においては「ボリュームを伴いかつ前日よりやすく引けた日」の翌日、前日より高く引ける確率は90年代では52.9%、「安く引けたアウトサイドディ」の翌日高く引ける確率は53.4%である。個別銘柄では富士通を試してみたが、前者は50%の確率、後者は44%の確率であった。つまり、「ボリュームを伴いかつ前日よりやすく引けた日」の翌日は、富士通に関してはほとんどランダムであり、「安く引けたアウトサイドディ」の翌日高く引ける確率はむしろ少ない、ということになる。
② 商品相場
金において「安く引けたアウトサイドディ」の翌日高く引ける確率をこの1年でみると、僅かに37%である。ところが、この低い勝率にも拘わらず、トータルではプラスになっており、いかに安く引けたアウトサイドディパターンが、売り方不利かが分かろうというものである。さらにパラジウムなどではむしろ「安く引けたアウトサイドディ」のあとは定石通り低下することが多いくらいである。つまり商品にとって全くバラバラの結果が出た。これでは相場におけるパターンとして、どの相場にも通用するものとは到底いえないであろう。
私見であるが、ラリー・ウィリアムズが前著「相場で儲ける法」で、詳細に分析したパターンも(特にラリー・ウィリアムズははらみ足が有効としていたが)、ほとんど日本の相場では信頼に足らないのではないか、というのが現時点での筆者の結論である。ラリー・ウィリアムズ自身も、過去の検証結果、はらみ足をもっとも得意のトレーディングスタイルとして確立したということもないようだ。むろん、このことはラリー・ウィリアムズの「功績」を減ずるものではない。少なくとも日本固有の相場ですら、一般に斟酌されたチャートパターンが信用出来ない、確率はランダムに近い、ということが証明されただけでも大変なこと、といえるのだ。
さて、酒田五法やローソク足の見方については鏑木氏や林氏を始め詳細な研究があるし、類書も多いのでそちらで観ていただくのがいいだろう。ちなみに林氏の研究では、酒田五法は個人の発見ではなく、相場師の経験則の集大成であるという。従って、悪くいえば玉石混淆、パターン分析から短期足分析、大引け足まであるということになる。一方、ラリー・ウィリアムズのパターン分析はプラグマチックかつ実践的、そして個人がまとめたものだけに論理的、短期パターンが多い、「だまし」を重視するといった特色があろう。
その他項目
以下は筆者が検証した上で「使える」パターンである。
1)スマッシュディ・リバーサル
2)隠れたスマッシュディ/スマッシュディパターンの使用法
3)週間売買シグナル/OOPSシグナル
4)「スペシャリストの罠」<日経平均で検証> <ドル円相場で検証>
5)その他のチャートパターン
① ロルッソーの5ポイントリバーサル
② ウォルフ・ウエイブス
主な担当分野
【学部】金融論、国際金融論、証券論、中国金融。
【大学院】金融特論、金融特殊研究。
大阪生まれ。大阪大学法学部卒。法学修士(東京大学)。クボタ、住友生命保険、大和証券投資信託、あおぞら銀行(職務経験は、輸出営業、原価管理、為替ディーラー、エコノミスト、ストラテジスト等)を経て、2005年から現職。華東師範大学(客員教授)、一橋大学(非常勤講師)、日本学生支援機構 機関保証制度検証委員会(委員長)等。その他、評論活動等。
主な著書・訳書
『株式投資 第4版』『基礎から学ぶデイトレード』(監訳)『マネーの公理』(監訳)以上、日経BP社、『決定版 株価・為替が読めるチャート分析』『ジム・ロジャーズ中国の時代』(共訳)『人生と投資で成功するために娘に贈る12の言葉』(監訳)『欲望と幻想のドル』(監訳)以上、日本経済新聞出版社、『欲望と幻想の市場』(訳)『相場のこころ』(訳)以上、東洋経済新報社、他。DVDに、『テクニカル分析を極める短期集中講座』(全4巻=8本)『相場で勝つための心理学』『解説!デイトレード
第1巻』『BS―JAPAN 相場の心理学(上・下)』、他。
現在の研究テーマ
(1)金融システム・金融法
(2)マーケットストラクチャー・価格形成メカニズム
(3)行動ファイナンス
(4)パーソナルファイナンス
(5)金融教育
(6)ドル化
(7)貨幣論・地域通貨
(8)マイクロファイナンス
(9)商品論
(10)石橋湛山
主な研究実績
(1)共著(木下直俊・林康史)
「“ドル化”国の中央銀行の役割と政策」全国銀行協会『金融』(第800号)2013年11月
(2)共著(林康史・木下直俊)
「ドル化政策実施国における金融政策―エクアドル・エルサルバドル・パナマの事例―」『経済学季報』(第64巻第1号)2014年7月
(3)共著(林康史・歌代哲也・木下直俊)
「エクアドル・エルサルバドルの補完通貨UDIS」『経済学季報』(第64巻第2・3号)2015年1月
(4)共著(林康史・劉振楠)
「グラミン銀行とマイクロファイナンスのコンセプト―奨学金制度のビジョン再検討のために―」『経済学季報』(第64巻第4号)2015年3月
(5)共著(畠山久志・林康史・歌代哲也)
「外国為替証拠金取引規制―わが国におけるFX取引の沿革と現状―」『経済学季報』(第65巻第1、2、3・4号)2015年8月、11月、2016年3月
(6)単著
「貨幣とは何か」『貨幣と通貨の法文化』第11章、国際書院 2016年9月
(7)共著(潘福平・林康史)
「人民元の為替相場制度の変遷」『21世紀資本主義世界のフロンティア』第5章、立正大学経済研究所研究叢書31巻 2017年3月
(8)単著
「経営とガバナンスから見た食の安全―日本・中国・韓国の比較―」『経済学季報』(第67巻第2・3号)2017年12月
(9)共著(木下直俊・林康史)
「オデブレヒト汚職事件と中南米諸国への影響」『経済学季報』(第67巻第4号)2017年3月
(10)共著(歌代哲也・林康史)「ベネズエラの共有通貨Panal」『経済学季報』(第67巻第4号)2017年3月
所属学会
日本金融学会、金融法学会、法と経済学会、法文化学会、行動経済学会、FP学会
著書には「相場奥の細道」「相場難儀道」など多数のベストセラー本がある。
ギャン・短期トレードの実践理論において、幅広い投資家から圧倒的な人気を集めている。