ファンダメンタル・テクニカルを知り尽くした者どうしのゼロサムゲームで重要なのは心理コントロールである。実践投資で勝ち続けるためのノウハウを、理論的に解説します。
実践で勝ち続ける最強の心理法則・相場で勝つための心理学
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講師 | 収録時間 | 価格 (税込) |
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板垣 哲史 | 100分 | 7,000円 |
解説(一部紹介)
質問形式にしたのは、心理学的なものは講義でなるほどと思っても実際に相場へ向かうと、頭が真っ白になってしまうことがよくあるため、どういう心構えを持っていると相場で勝ち続けていく可能性があるかということを元トレーダーとしての経験をもとに解説していく。
特にショート(短期)トレーディングでは、かなり体力・気力・情熱が必要である。体力的に年齢を重ねると難しくなる。本当に相場で食べていこうと思えば、必ずできる。そのために自分がどういう風に変わっていかなければいけないかに関して、日本ではそういう視点での講義はあまりなかった。相場とは情報さえ早く入れば勝てるのか、という論議の時代が長くあった。
相場とは株・為替・商品(先物取引)と大きく3つに分かれる。この3つの中で、株は、結局その会社の社長が情報を持っている(新製品情報など)。監査が厳しい米国でも毎年500人くらいがインサイダー取引で逮捕されている。すなわち一つの会社の中の株価がどう動くかというのは、極めて狭い世界ではないか。
株で儲ける儲け方という意味でいうと欧米のアナリストが・・・・・
講師 | 収録時間 | 価格 (税込) |
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林 康史 | 90分 | 7,000円 |
短期売買では心理学の視点は非常に重要である。この分野の研究は、現場の人たちから始まっており、学問の面では金融論とその心理という研究までは進んでいないようだ。
最近「金融リスクと巨額損失」というペーパー(論文)の中で過去10年くらいに起こった大和銀行NYの事件や、商社の銅取引(デリバティブ)事件などに象徴される巨額損失が生じた理由を考察してみた。
すると、そうした会社のリスク体制がいい加減であったから損失が生じたとは限らず、担当者が人間であるということから問題が生じたと思われる事例も多かった。つまり、極めて人間的な部分での管理の失敗が起こっているということで、これは、突きつめると「人間の心理」が事件を引き起こしたということもできる。
インセンティブ(incentive:誘引・動機)の問題もある。それはお金である場合や、昇進である場などがある。従業員が誘惑に駆られて、とんでもないリスクを取ることを「エージェンシー問題」という。大相場を張って、失敗したら解雇されて終わりになるが、うまくいけば夢のような報酬や会社のヒーロー(=取締役)が約束されていたことが、巨額損失につながってしまったともいえる。
心理学応用のメリット
人間の「心理」を考えることは、過去の伝統的なテクニカル/ファンダメンタル分析や経験則を
ある程度説明できるかもしれない。過去の分析法に科学的なメスを入れることができるかもしれないということだ。さらには従来以上の、人間の欠点すらも読み込んで、人間であるかのように予測する人工知能などを作ることができるかもしれない。
また人間の「心理」を勉強することは個人投資家にとっては自己管理の、会社運用者にとっては会社の人的管理の質的向上を図ることによって、リスクを抑え危険を排除することができ、結果的には、損をしない/儲けることにつながる。
(1)人の心を読む
・囚人は釈放されるか……
4名の囚人がいる。階段室のB、C、Dは自分より低い位置の囚人の姿は見える。「黒と白の帽子が2個ずつある。囚人のうち1名でも自分の被せられている帽子の色がわかれば全員が釈放される」という情報が囚人らに伝わった。わかる囚人はいるか。
A……独房にいるのでわからない。
B……1階なので、わからない。
C……1階のBの帽子の色しかわからない。
D……BとCが同じ色の帽子ならわかるが違う色の帽子の時はわからない。
ということであるが、答えは「わかる囚人はいない」ではない。
主な担当分野
【学部】金融論、国際金融論、証券論、中国金融。
【大学院】金融特論、金融特殊研究。
大阪生まれ。大阪大学法学部卒。法学修士(東京大学)。クボタ、住友生命保険、大和証券投資信託、あおぞら銀行(職務経験は、輸出営業、原価管理、為替ディーラー、エコノミスト、ストラテジスト等)を経て、2005年から現職。華東師範大学(客員教授)、一橋大学(非常勤講師)、日本学生支援機構 機関保証制度検証委員会(委員長)等。その他、評論活動等。
主な著書・訳書
『株式投資 第4版』『基礎から学ぶデイトレード』(監訳)『マネーの公理』(監訳)以上、日経BP社、『決定版 株価・為替が読めるチャート分析』『ジム・ロジャーズ中国の時代』(共訳)『人生と投資で成功するために娘に贈る12の言葉』(監訳)『欲望と幻想のドル』(監訳)以上、日本経済新聞出版社、『欲望と幻想の市場』(訳)『相場のこころ』(訳)以上、東洋経済新報社、他。DVDに、『テクニカル分析を極める短期集中講座』(全4巻=8本)『相場で勝つための心理学』『解説!デイトレード 第1巻』『BS―JAPAN 相場の心理学(上・下)』、他。
現在の研究テーマ
(1)金融システム・金融法
(2)マーケットストラクチャー・価格形成メカニズム
(3)行動ファイナンス
(4)パーソナルファイナンス
(5)金融教育
(6)ドル化
(7)貨幣論・地域通貨
(8)マイクロファイナンス
(9)商品論
(10)石橋湛山
主な研究実績
(1)共著(木下直俊・林康史)
「“ドル化”国の中央銀行の役割と政策」全国銀行協会『金融』(第800号)2013年11月
(2)共著(林康史・木下直俊)
「ドル化政策実施国における金融政策―エクアドル・エルサルバドル・パナマの事例―」『経済学季報』(第64巻第1号)2014年7月
(3)共著(林康史・歌代哲也・木下直俊)
「エクアドル・エルサルバドルの補完通貨UDIS」『経済学季報』(第64巻第2・3号)2015年1月
(4)共著(林康史・劉振楠)
「グラミン銀行とマイクロファイナンスのコンセプト―奨学金制度のビジョン再検討のために―」『経済学季報』(第64巻第4号)2015年3月
(5)共著(畠山久志・林康史・歌代哲也)
「外国為替証拠金取引規制―わが国におけるFX取引の沿革と現状―」『経済学季報』(第65巻第1、2、3・4号)2015年8月、11月、2016年3月
(6)単著
「貨幣とは何か」『貨幣と通貨の法文化』第11章、国際書院 2016年9月
(7)共著(潘福平・林康史)
「人民元の為替相場制度の変遷」『21世紀資本主義世界のフロンティア』第5章、立正大学経済研究所研究叢書31巻 2017年3月
(8)単著
「経営とガバナンスから見た食の安全―日本・中国・韓国の比較―」『経済学季報』(第67巻第2・3号)2017年12月
(9)共著(木下直俊・林康史)
「オデブレヒト汚職事件と中南米諸国への影響」『経済学季報』(第67巻第4号)2017年3月
(10)共著(歌代哲也・林康史)「ベネズエラの共有通貨Panal」『経済学季報』(第67巻第4号)2017年3月
所属学会
日本金融学会、金融法学会、法と経済学会、法文化学会、行動経済学会、FP学会
1969年、慶應義塾大学法学部卒業 同大学大学院進学
1970年、フィレンツェ大学政治学部研究生(イタリア政府国費留学)
1972年、慶應義塾大学大学院 法学修士
1972年、欧州系銀行の中で当時最もアグレッシブであったイタリア商業銀行(BCI)東京支店に入行。
1974年、ディーラーアシスタントとしてBCIシンガポールにてアジアの KING OF MARKS と云われたチャーリー・ムクンダン氏に6ヶ月間師事。
1977年、BCI東京支店のチーフ・ディーラー兼トレジャラーとなる。
1981年、外為部門で世界最強のディーリング バンクであるシティバンク、エヌ・エイ東京支店に入行。同時に、同行東京支店の全外為持ち高の総責任者であるチーフ ディーラーとなる。
1983年、変動の激しくなったマネー・マーケットの資金部長に任命され、4年間その職責を全う。当時より東京インターバンク市場で活躍する幾多のディーラーの指南役を果たしながら、一貫して為替・資金のディーラーとしてプロフェッショナルの道を究めた。
1989年、デリバティブの専門会社シティコープ・フューチャーズを設立、初代在日代表となる。シティバンクのシニア・マーケティング・オフィサーを兼任し、実需顧客への定評ある市場情報アドヴァイスとマーケティングで活躍。
1995年2月、ディーラーとしての深く広い経験を生かし、また東京金融資本市場の発展を願って、(株)日本トーマス モア コンサルティング社を設立。国際ビジネスコンサルタント
現在、(株)文芸社顧問
歴任:(株)角川春樹事務所常務取締役、(株)金融証券リサーチ専務取締役、 (株)タマック企画担当取締役、(株)ブックハウスジャパン代表取締役、(株)エントランス顧問、(株)アトランティックインベストメント取締役
日本国政府によるいかなる公的資格を保持せず、あらゆる国際組織、国内民間団体のいずれも所属しておりません。