中期反転パターン

タートルズとブレイクアウトの失敗

短期トレーダーはその経験が深まれば深まるほど、市場心理の逆を突くのが常態となってしまい、時に非常に重要なブレイクアウトに逆張ってしまう可能性がある。むろん、ロスカットで守ることが出来るとしても、ブレイクアウトモードの際には、ブレイクアウトについていくしかない。それでも、ブレイクアウトの多くは失敗に終わる。

最も成功を収めたトレンドフォロワーであるタートルズも、ブレイクアウトの成功確率はざっと3分の1、利益の殆どは10%程度のトレードが占める。短期トレーダーにとってのチャンスはここに存在する、といってもいいだろう。

すなわち、多くのブレイクアウトは失敗する。とくに、タートルズが「P/Lフィルター」で排除しているトレードは、多くの短期トレーダーにとって、極めて安全なポイントとなる可能性が高い(但し、通貨市場はのぞく)。

つまり、単純な20日のブレイクアウトに逆張りするのはもちろん、一連の強く長いトレンドにおける最初の反対サイドのブレイクアウトは、更に勝率が上がる可能性---つまり「騙し」に終わるケースが多い---つまり優秀なトレンドフォロワーは乗ってこない---のである。

基本的なストラテジー提案

① 多くの市場を見るのが望ましい。またその中身も分散することが望ましい。出来れば、金・白金・プラチナなどといった分散よりも、コーヒー、通貨、株先、メタルといった分散がよい。

② 20日のブレイクが起こっているか、チャートなどで判断する。エクセルのマクロシートなどを作っておいても良いが、チャートをブラウズした方が良い結果が出るだろう。

③ 次に参入するマーケットの過去3ヶ月のトレンドを判別しておく。トレンドの判定は「マーケットストラクチャートレンドリバーサル」で行うことが望ましい。トレンドがはっきりしている方が、戦略は功を奏するケースが多い。

④ 過去20日間のボラ、ないしは15ATR(「真の値幅」の15日指数円滑移動平均値)を確認する。難しければ、WS7,WS4等が頻発していないか、チャートを見るだけでも良い。むろん、ボラティリティは拡大傾向が望ましい。

⑤ 「ブレイクアウトした日の安値」のブレイク(リチャード・ウィッコフのスペシャリスト・トラップパターンとなる)、または短期反転パターンでマーケットに参入する。短期反転パターンとは、ウップス、TD OPEN2、スマッシュディ・リバーサルなどである。

⑥ 20日ブレイクアウトが起こった日の「レンジ」または「真の値幅」、あるいは「金額」をストップとする。いずれでも良い。すなわち売りであれば、ブレイクアウトした当日の「真の安値」、買いであれば「真の高値」である。

⑦ 手仕舞いはベイルアウトまたは最新の短期パターン。反転シグナルがでたら、最新のパターンに従うこと。


上記掲載内容はプレミアムMAX 金融レポートで連載した「新トレーディング手法解説バージョン(2012年9/17号~2018年1/30号)」から抜粋、テーマ別にわかりやすく編集しています。