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 短期売買に対する心構えがわかりやすく述べられており、長期投資にも参考になると思います。



デイトレード
マーケットで勝ち続けるための発想術

オリバー・ベレス グレッグ・カプラ 著
林康史 監訳、藤野隆太  訳

A5判
296ページ
 
価格 2,376円(税込み)
ISBN 4-8222-4297-8
発行元 日経BP社
発行日 2002/10/21

■内容紹介
 最強のトレーダー養成機関プリスティーンが、勝者のセオリーを初公開! デイトレーダーとして成功するための心構えを凝縮した一冊です。この本には、マーケットという戦場で、勝ち残るための発想・知恵の種が書かれています。特徴は、皆が本当は気づきつつも忘れてしまいがちなポイントを、表現を変えながら、繰り返し述べている点。本書によって、迷いの罠から逃れ、より信念を持って売買できるようになるはずです。
短期売買で生計をたてようと志す人ばかりでなく、どんな形であれ、マーケットに関わる人にとって必読の書です。

●ホンの一部……
<1つ1つのステップについて、勝者はそれが正しいことを確認しながら注意深く選択していくのである。何が勝利につながるかに目を向けずに勝利を求める者は泥棒のようなものだ。労働せずに、収穫だけを得ようとしているのである。木を植えずに、果実だけを得ようとしているのである。「何か、いいネタはないか?」といった具合である。>
●例えば……
「株式を取引するのではなく、人を取引する」という視点も大事かもしれません。監訳者の林氏は、少し意見が違うようですが、確かに、そういう考え方がまったくできないのも問題かもしれません。例えば、こうあります。
<最初の教訓は、「株式を取引するのではなく、人を取引する」だ。あまりにも多くの初心者が、1つ1つのトレードには必ず相手がいるということを認識していない。株式を買うたびに、誰かが必ずその株式を売っており、株式を売るたびに、誰かが必ずその株式を買っているのである。問題は、「どちらが、より賢いのか」ということである。それが読者なのか、あるいは、トレードの相手なのか。本書の目的は、マーケット参加者の機微を知ることによって賢い側に立つことができるように読者を鍛えることである。>

■著者紹介
 トレーダー教育と投資情報提供を手掛けるプリスティーン・キャピタル・マネジメント社の共同創業者。同社が運営するWebサイトは、バロンズ社により「オンライン・トレーダーのためのNo.1サイト」に選ばれている。購読者に向けてマーケット情報を提供するとともに、両者とも現役のデイトレーダーとしてオンライン市場で日々しのぎを削っており、そのキャリアは10年以上になる。

まえがき

序章

 この革命がもたらすものは何か
 「正しいトレーディング」とは何か
 本書で何を学ぶのか
 銘柄選択の手法とは
 成功に向けた心の準備


第1章
トレーディングの勝者への誘い
熟練したトレーダーの世界を理解する

 コストがいかに高いか、わかっているか
 熟練したトレーダーはわずかな道具しか必要としない
 今、この場所で成功を追求する
 熟練したトレーダーは、なぜチャートで取引するのか
 チャートは嘘をつかない
 マネーの足跡をたどる
 テクニカル分析を知るか、死ぬか
 錆びたナイフだけで銃撃戦に参加してはならない
 まず知識を求めよ、利益はその次である
 短期の時間軸――トレーディングの正確性を高める鍵
 なぜ短期の時間軸が最も安全なのか
 3つの発見
 愛――トレーダーの力の源泉
 トレーダーと占い師


第2章
優れたトレーダーへの精神修行
トレーディング行動を修正する鍵

 ギャンブルかトレーディングか
 勝ちは常に勝ちではないし、負けは常に負けではない
 大衆は長期にわたって勝ち続けることはできない
 バンドワゴン効果――マーケットの仕組みを垣間見る
 お金がすべてではない
 疑問を持つことの危険性
 正確さが弱点となる場合
 ポジションのとり方でトレーディングの8割は決まる
 認知が現実となる
 事実は利益にならない
 ウォール街では、事実は問題ではない
 取引で成功するためには人間性を捨てなければならない
 大多数が恐れをなして踏みこまないところにチャンスが潜んでいる
 空に雲ひとつない場合は警戒せよ
 トレーダーの成功を測る真の尺度
 何もしないことがベストの選択である場合
 小休止すること――最も重要な行動
 不作為の教訓
 考え方ではなく、取引の仕方を教えてくれ!
 今、手許にあるもので何ができるか
 自分の過去を好きになれるか
 苦痛と快感のサイクルを打破すること
 健全なテクニックは健全なセンスを育てる
 適度なパラノイアは精神衛生上好ましい
 株式ではなく、人を取引する
 前向きな考え方が違いを生む
 前向きな態度でトレーディングすること
 毎日考えるべきこと


第3章
「逆境」と「損失」
トレーディングで成功するための必要条件

 逆境という力
 損失を利用する方法
 少額の損失――熟練したトレーダーの証
 どのようにマーケットは語りかけてくるか
 成功するための負け方
 毎日を新しい気分で迎えること
 変えられないものを受け入れることを学ぶ
 負けが勝ちになり得る
 大負けを軽蔑することを学ぶ
 熟練したトレーダーの2つの人生
 成長は時間の経過によって花開く
 負けることに耐えられなくなる時
 授業料を最大限活かすために


第4章
真の勝者を目指すトレーニング
失ったマネーと時間を取り戻すために

 真似るべき勝者を見つけ、そして超えること
 指導者の性格が問題である
 自分の将来への投資をケチってはならない
 今日、取引ができ、教えることができる者


第5章
トレーディングにおける7つの大罪
いかに戦い、打ち負かすか

 第1の大罪――すぐに損切りできないこと
 損切りができない罪をいかに排除するか
 第2の大罪――利益を勘定すること
 利益を勘定する罪をいかに排除するか
 第3の大罪――時間軸を変更すること
 時間軸を変更する罪をいかに排除するか
 第4の大罪――より多くを知ろうとすること
 より多くを知ろうとする罪をいかに排除するか
 第5の大罪――過度に自己満足に陥ること
 自己満足に陥る罪をいかに排除するか
 第6の大罪――間違った勝ち方をすること
 間違った勝ち方をする罪をいかに排除するか
 第7の大罪――正当化
 正当化の罪をいかに排除するか
 どのようにして悪魔を探し出し、やっつけるか
 自分を苦しめる悪魔の親玉を殺す


第6章
熟練トレーダーへの道
成功をつかむための12の法則

 第1の法則――己を知る
 第2の法則――己の敵を知る
 第3の法則――早いうちに何らかの教育を受ける
 第4の法則――己の最も貴重な資源を守る
 第5の法則――物事を複雑にしない
 第6の法則――己の損失から学ぶ
 第7の法則――トレーディング日誌をつける
 第8の法則――低位株にばかり注目してはならない
 第9の法則――分散投資をしてはならない
 第10の法則――時には何もしないことが最良の行動である
 第11の法則――厳かに撤退する時期を知る
 第12の法則――言い訳は一文の得にもならない


第7章
究極のトレーダーの秘密
すべてのトレーダーが知るべき15の掟

 第1の秘密――ウォール街にプレゼントは落ちていない
 第2の秘密――誰かが自分の反対サイドにいて、彼らは友達ではない
 第3の秘密――プロは希望を売り、初心者は希望を買う
 第4の秘密――ホームランは敗者のためにある
 第5の秘密――チャートを作れば、大衆はそれに従う
 第6の秘密――すべての主要な株価指数は嘘をつく
 第7の秘密――寄り付きの後に買いを入れるほうが望ましい
 第8の秘密――寄り付きの前に利食っても報われない
 第9の秘密――東部標準時の11時25分から14時15分は最悪の時間帯
 第10の秘密――夜明け前が一番暗い
 第11の秘密――ウォール街のカリスマは常に間違っている
 第12の秘密――決算発表に基づく取引は初心者のすること
 第13の秘密――買い上がるほうが確率が高い
 第14の秘密――安値で買って高値で売る手法はデイトレードには向かない
 第15の秘密―――次に何が起こるかを知ることが利益をもたらす


第8章
10の教訓
究極のトレーダーになるために

 第1の教訓――相場よくない時には現金が一番
 第2の教訓――時間の分散がマーケット・リスクを最小化する
 第3の教訓――買うこととポジションを積み増すことは違う
 第4の教訓――マーケットの全体にとらわれてはいけない
 第5の教訓――犬を売り、人形を買う
 第6の教訓――マーケットの下落局面で実力がわかる
 第7の教訓――情報誌やアドバイザーを採点せよ
 第8の教訓――時は金なり
 第9の教訓――勝者は自らことを成し遂げ、敗者は流されるまま
 第10の教訓――「誓い」の力を使う


第9章
究極のトレーダーからの最後の言葉

 母からの人生の教えとトレーダーへの教訓

監訳者あとがき

 本書はオリバー・ベレスとグレッグ・カプラの『TOOLS AND TACTICS FOR THEMASTER DAY TRADER』の翻訳である。ただし、全訳ではなく、前半の部分訳である。原書の主要部分は2部で構成されている。
 第1部は、デイトレーダーとしての心構えを説いたものであり、本書は第1部の全文訳である。
 第2部は第1部を受けて、デイトレーダーとしてのスキルについて記述している。具体的にはテクニカル指標の見方・考え方、および、ストップロス・オーダー等の運用ルールをさらに詳しく紹介している。なかには興味深いスキルの紹介もあるが、(著者自らが述べているように)スキル自体は高度なものではない。例えば、本書207ページに掲載している著者による推薦図書は玉石混交であり、テクニカル分析の教科書・参考書としてあまりお薦めできないものも含まれている。具体的に例示すれば、『Japanese Candle Stick Charting Techniques 』は、著者から執筆過程で日本テクニカルアナリスト協会経由で協力要請があり、江田 稔氏、林 則行氏とともに私も協力したが、はっきり言って、その著者は本を書くようなローソク足の知識を持ち合わせてはいなかった。
 本書では第2部を割愛したが、その理由は上記に加えて、第2部で紹介されている事例がすべて米国のもので日本の投資家にはあまり馴染みがないこと、また、すべて翻訳・製本すると大部になることなどの理由による。ご興味がある方は原書に当たられたい。
 本書の内容については読んでいただくしかないが、予想できる批判としては、「具体性に欠ける」というものがあるだろう。その責の半分は、第2部を訳出しなかった監訳者・訳者にある。
 実は具体的でないという批判は、先ごろ私が共訳した『金持ち父さんの投資ガイド入門編・上級編』(ロバート・キヨサキ他著、筑摩書房)のときにも受けた。そうした批判に対しては、私は以下のようなたとえ話をすることにしている。
 受験生にとって一番大事なのは、受験や勉強のスキルを習うことではない。自らの今後の行動を鼓舞するインセンティブである。学ぶ理由を明確に自覚すること、そのほうが後々の学習もはかどるはずである。
 本書の特徴を一言で表すとすれば、トレーディングにおいて皆が本当は気づきつつも忘れてしまいがちなことを、表現を変えながら、(これも著者が自ら述べているように)執拗なほどに繰り返し述べていることであろう。本書を読むことにより迷いの罠から逃れ、より信念を持って取り引きできるようになるはずである。たいていの人は自らの感情の赴くまま、勘に頼って売買し、あるいは、パニックに陥る。本書はそれではいけないことを明瞭に自覚させてくれる。
 本書はまた、人生の指南書でもある。個人的には、こういう表現は好きではないのだが、相場の達人はビジネスの達人であり、人生の達人でもある。かつて『相場のこころ』(ロイ・ロングストリート著、東洋経済新報社)を訳したことがあるが、そのあとがきに「相場は人生、人生もまた相場なり」と書いた記憶がある。やはり、相場は社会の縮図であり、人生の比喩であるということなのだろう。本書の校正を手伝ってくれた若き友人は、自分の人生の指針・ヒントとなる部分が多くあり、非常に参考になり、また、心が軽くなったと感想を述べていたが、まさしく、そうした本である。私自身、相場ばかりでなく、人生に悩んだときには本書を再度開くに違いない。

 本書もまた、多くの人の協力で出来上がった。私事で恐縮だが、私は、現在、一橋大学大学院国際企業戦略研究科で「短期売買・取引」という講義を担当している。そのなかで本書の考え方を紹介した関係もあり、受講生の何人かには編集作業をお手伝いいただいた。一橋大学の大学院生とはいえ、彼らは社会人であり、私の仲間でもある。もちろん、一橋大学の大学院生以外の方々にもお世話になった。名前を列挙させていただく。青木 岳人、今井 隆志、小野 覚、黒沢 萌、野崎 清人、丸山 琢永、矢形 朋由、山藤 享史の各氏に感謝したい。また、日経BP社出版局の西村裕氏には出版に向けてご尽力をいただいた。記して感謝したい。
 本書がマーケット参加者の杖となれば幸いである。

2002年9月26日
石垣港を臨みながら
林 康史

週刊宝島2003/1/22号79ページ  文中のコメントは中井亜希さん

勝者が語るトレーディング哲学

 株式売買手数料の自由化や、オンライン取引の普及により、その存在がクローズアップされてきたデイトレード。本書は、トレーダー養成機関「プリスティーン」の創業者が培った、勝者へのアイデアが凝縮された一冊。といっても、トレーディングをするためのテクニカルな記述がメインではなく、熟練したトレーダーになるための心構えを重点的に説いた書だ。「タイトルを見たときは難しい本なのかなって。でも、読み始めると面白くて一気に読めました」とキャスターの中井さん。家族が株をしていることもあり、株取引を身近に感じていたが、トレードに関しては本書によって気づかされたことも多かったそうだ。「今まで思っていた株取引の概念とは全く違いました。一つ一つのトレードにも必ず相手がいて、人間と取引するのだ。故にマーケット参加者の心理を考えて行動するのだと著者はいっているのですが、私は参加者の心理を考えずに噂に踊らされているタイプ。心理を読むという視点はなかったですね(笑)」
 また本書の魅力は「勝者は希望を売り、敗者は希望を買う」といったトレードに関する話の面白さだけではなく、ビジネスや生き方へのノウハウにも繋がる点にもある。「確固とした自分のスタンスを持つことの重要性が読みやすくまとめられた本です。デイトレードに興味がない人でも十分楽しめる本だと思いますね」

中井亜希(なかい・あき)
三菱銀行(現・東京三菱銀行)、NHKを経て現在榊原・嶌のグローバルナビ(BS-i)、ルック@マーケット(BSジャパン)、東京インフォーカス(MXテレビ)に出演中
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